隣の芝が青く見える

単細胞反芻動物、嫌なことは寝たら忘れる

10年前好きだった人のこと

 

 Fried chicken with vinegar and tartar souse set

そんなこと真面目に言ってる自担が

愛しくてしょうがなくて

 

 何の雑誌だろう、

 そういえばブルータス、早く買いに行かなきゃなって

次に家まで乗り換えなしで帰れる電車の時間まで
本屋に立ち寄った

 


アイドル誌が並んでいる棚で

1番目のつくところにブルータスが置いてあった


ああ、やっぱりこの前の本屋には置いてなかったのか
とか思って

 

 

ふと目をうつした先に

"森本龍太郎"
元、Hey!Say!JUMP


だって

 

 

そんないまさら

そんなこと聞いてあげるなよ

週刊誌じゃないんだからさ

 

 

でも


自然と手が伸びていて

 


そこには、10年前好きだった人がいた

あのころと何も変わらない

 

通った鼻筋
大きな目
幼い顔

 

好きだった人だ、

大きくなって

弟見てたらわかるけど

あのころよりごつごつしてた

真っ白な腕

 

 

 


ちょうどわたしも小学生から中学生になって


中学受験をして、小学校のとき
毎週集まって少クラ見て
雑誌の切り抜き交換して
一緒に騒いでいた友達と離れて

 

そうすると テレビも見なくなったし
追いかけるには
お金も 時間も なかった

 

 

 

そんな矢先に 事務所をやめた

 

わたしには
好きな人がいなくなったグループを
追いかける理由もなかった

 

 

 


あの頃はIQ5ぐらいしかなかったから
今まで好きだったものを否定しないと
新しいものを好きになれなくて
一度は嫌いになった

 

 

 

 

 

数年後
不思議なことに

まわりまわって
またわたしは、
同じグループを応援するようになった

 

もう元担がいた時期の方が短くなっていた


だから、そんなに抵抗もなかった

 

 

 

 


こんなに 悩んでいたなんて知らなかった

そりゃ、そうか 中学生だもんね
悩んで、悩んで、しんどかったよね

つらかったよね


それを支えてあげられなくてごめんね

 


そんな理由で、なんて
何も知らなかった

 


留学してたんだね


よかった、元気そうで

 

 

今も素敵だよ

好きだったよ

 


もう君のいないグループでも
わたしは大丈夫

 

 

 

今だけ

ちょっと懐かしい気持ちにさせてね

 


悩んでたことなんて知らなければ
もっと吹っ切れていたのかな

 

これからももしかしたら
思い出してしまうのかもしれない

いなくなった ひとりのこと

 

 

それでも、
彼がしっかり前を向いて
やりたいことを見つけて

それで心から笑えるなら、それでいい

 


がんばってね

応援してるよ


あなたなら大丈夫

わたしの好きだった人だもん
間違いないよ

 

 

 

本屋さんで

泣きそうになったのも

イヤホンから流れていた9人の歌を止めてしまったのも

 

ゆるしてね

 

 

 

 

寝て起きたころには

いまのだいすきなひとのこと
だいすきって言ってる

大丈夫だよ

 

 

 


ブルータス、買いに行かなきゃなあ

 

 

 

その時のわたしは
彼の載っている雑誌
買うのかな